●子どもと何を話したらいいのか分からない。
「いや、学校の話聞けば良いのよ」
と嫁。その通りだと思う。
ただ、うちの息子・娘は恵まれていて、
「今日はどうだった?」
なんて、まずお義母さんが聞いてくれる。
とても楽しそうに語っているところを私は見たことがある。
その後に、
「どうだった?学校」
嫁も聞くのだ。
さすがに面倒そうに答えることはないが2回目だ。
子どもたちも慣れたように、シンプルに端的に学校であったことを伝えていた。
自分が聞くとなると3回目である。
「うん、おもしろかったよ」
「行ったら楽しかった」
いや、さらに聞けばいいのだよ?
「何が楽しかった?」
「えぇ!?・・・体育かな」
「何したん?」
「サッカーサッカー」
もう話し足りてる、お腹いっぱい、そんな感じがひしひしと伝わってくるのだ。
当然、自分が嫁より先に帰ってくることもある。
でも、疲れて帰ってきたこの子どもの反応を、母である嫁が受け取るのはかわいそうではないか。
甘んじて私が受けようではないか。
ダメ父にも役割があるのだ。
ま、もっとも今は回避ということで、「学校のことを聞かない」という戦術をとっている。
しかし最近様子が変わってきた。
●共通の話題
この間も述べたが、ニュースを見ない。
そもそもテレビを見ない。
そんな私だが、家庭でとあるアニメが流れるようになった。
転スラこと『転生したらスライムだった件』である。
家族で1話から観ているのだが、私がハマってしまった。
「今日の夕方いつ観る?」
「お風呂入った後にする??♪」
「よっしゃ、さっさと入っちまうか。息子!風呂洗ってくれ!」
「はいよぉ♪」
一緒に観る。
そして観た後、感想をのべ合う。
「捕食者の力強すぎだね」
「なんでも食べてまうもんな」
「早く人間の姿になんないかなぁ」
「鬼が出てくるの楽しみじゃない?」
「あの人たちもなんか頼もしい感じやんね」
めっちゃ会話はずむ。
リムル様々である。
昔、彼女と会話することがなくて、一緒によく映画を見に行った。
同じ体験を共にする。
これが一番会話にはいい。
共通のスラングも生まれる。
「うぅ、ただいまぁ。腹減った・・・」
「お父さんが、ユニークスキル『飢餓者(飢える者)』を獲得しました。オークロードへの進化がはじまります(世界の声)」
「ぅぅぅぅぉおおおおお!だーれーがーぶーたーやぁぁぁぁ!」
楽しい。